近日、脱税事件によって芸能活動を自粛している中国女優の范冰冰(ファン・ビンビン)の芸能活動復帰の動きが出てきた。先日、范冰冰がペネロペ・クルスやマリオン・コティヤールといった名女優と共演するスパイアクション映画『355』で監督を務めるサイモン・キンバーグも、范冰冰の続投を明言したと海外メディアが報じた。

そして4月3日夜、中国の映画監督李玉(リー・ユー)の微博上で、「いつ范冰冰とまた現実テーマの映画でタッグを組むの?」というファンの質問に対し、「もうすぐよ」と翌日に返事をした。この事から、范冰冰の芸能活動復帰もただの噂ではなく、いよいよ真実味が帯びてきたものに。


深く親交がある李玉監督と范冰冰は何度も映画でタッグを組んできており、映画『蘋果(邦題:ロスト・イン・北京)』、『観音山(邦題:ブッダ・マウンテン~希望と祈りの旅)』、『二次曝光』、『万物生長』といった作品はどれも映画祭で高い評価を獲得している。その中でも『観音山』は范冰冰の代表作とも言える作品で、第23回東京国際映画祭で范冰冰はその作品で最優秀女優賞を受賞した。

しかし今回の范冰冰の芸能活動復帰は決して楽観的とは言えない。何故なら現在の中国は法律違反や犯罪経歴を持つ芸能人に対して厳しい規制を設けており、脱税事件という黒歴史を持つ范冰冰の芸能活動は非常に難しいと言える。たとえ范冰冰を起用する企業がいたとしても、様々なデメリットを考慮しなければいけない事は言うまでもない。かつて中国芸能界のトップに君臨した女王范冰冰は、再びその座に就く事は出来るのか。

情報元:范冰冰要复出?导演李玉:很快一起回归现实题材