9月15日、中国作家minifishの同名小説をベースに、『琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす〜』『明蘭~才媛の春~』『大江大河』といった名作を世に送り出したヒットメーカー・正午陽光とYoukuが共同制作し、呉桐が脚本家、劉洪源が監督、侯鴻亮がプロデューサーを務めた武侠時代劇『雨霖鈴』が正式に横店撮影城にて発表され、主演を務める楊洋(ヤン・ヤン)、章若楠(ジャン・ルオナン)、方逸倫(ファン・イールン)、張予曦(チャン・ユーシー)、そして制作チームを迎えたクランクインイベントが行われた。


 『雨霖鈴』は"中国武侠小説の始祖"と呼ばれる古典名作『三侠五義』をベースに、南侠・展昭を主人公とした全く新しい物語だ。北宋の仁宗皇帝の時代、襄陽王は様々な勢力と結託して反乱を企て、展昭は王の犯罪証拠を握っているため命を狙われてしまう。証拠を護送する途中、展昭は侠女の霍玲瓏と"錦毛鼠"の異名を持つ白玉堂と意気投合し、三人は事件を解決しながら民衆を救い、最終的には襄陽王の謀反計画を阻止して平和を取り戻すという、王道的な勧善懲悪な内容だ。

 しかし『雨霖鈴』は視聴者にとって馴染み深い"南侠"と称される展昭の物語をベースとしながらも、江湖の侠客がなぜ官吏として朝廷に入ったのかという理由を独自な観点で解釈し、伝統的な武侠のイメージとは一線を画す革新的な作品であることを示したいという。最近公開されたコンセプト・プロモ映像では、中国独特の美的センスと東方的な禅の境地が視聴者の間でも熱い議論を巻き起こしている。


 また特筆すべき点は、先日公開された『雨霖鈴』の主要人物ポスターでは衣装やメイク、そして小道具に至るまで、中国の古典的な美的センスが垣間見れる。当時の北宋の都は、汴繍と呼ばれる刺繍の一大生産地であり、ドラマの登場人物の衣装の細部には刺繍が多用され、当時の職人の技による精緻な衣装の雰囲気も醸し出されている。

 『雨霖鈴』業界内の質の高い制作チームと若手や中堅俳優の力を集結し、完璧な作品として仕上げるように全力を注いでいる。現在ドラマの撮影も着々と進んでおり、作品も既に中国の優酷での配信が決定されている。正午陽光による五年ぶりの時代劇ということもあり、ファンの間ではかなり話題になっている期待作。いったいどんな作品になるのか楽しみだ!