日進月歩の映画やテレビの世界では、出る杭を打つように熾烈な競争が繰り広げられている。 かつて、その古風なルックスから 「古装の神様 」と呼ばれた任嘉倫(アレン・レン)だが、新進気鋭の俳優の台頭や演技スタイルへの疑問の声もあり、人気は下降の一方をたどるのではないかと心配する声もある。 しかし、任嘉倫の新ドラマ『流水迢迢』の予告編が公開されるやいなや、視聴予約ランキングで急上昇し、150万人以上の視聴者が待ち望むダークホース作品として話題を呼んだ。

任嘉倫の新ドラマが注目を集める


 『流水迢迢』は同名の小説を原作とする武侠時代劇ドラマで、主演は任嘉倫と李蘭迪(リー・ランディー)。 独特の語り口で、江湖と朝廷の争いを巧みに融合させ、壮大な歴史絵巻を構築している。任嘉倫が演じる主人公の衛昭は、ミステリアスかつ予測不可能な人物で、深い知性や復讐への執着心など、このドラマで最も注目されるキャラクターだ。予告編では、彼は雪のような白い衣装を身にまとい、貴公子の気高さを醸し出すその姿は、まるで『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』で見せた陸繹のようだ。

物語の構想設定と特徴


 『流水迢迢』の物語は、権力と陰謀が絡み合う乱世の江湖と朝廷を舞台に、少女・江慈を主役に、愛憎渦巻く人間模様、そして国家の大義に満ちた江湖伝説を描く。 ドラマは全40話で、登場人物の性格や運命を深く掘り下げ、複雑な人間関係を絡めながら、重厚な世界観を構築している。

製作チームと脚本の質


 特に注目すべきは、原作者である蕭楼(シャオ・ロー)が自ら脚本を担当したことで、原作のエッセンスを的確にドラマに反映させている。 脚本は小説で描かれた感動的なストーリーを踏襲しているだけでなく、登場人物の個性をより深く掘り下げ、それぞれのキャラクターを生き生きとした活力に満ちたものにしている。

 闇に生き、民衆の恨みを晴らそうとする孤独で勇敢な男として描かれる衛昭役の任嘉倫は、彼の持ち味と個性に合わせて再設定されている。 劇中では主人公二人のラブロマンスもあるものの、やはり権謀術数の内容が本作最大の見所である。序盤は比較的に軽快的な展開だが、物語が進むにつれ、緊張感のあるシリアス内容へと変貌してゆくという。

まとめと初回予告編


 ユニークな題材の選択、強力なキャスト、優れた脚本、そして巧みな制作チームによって、『流水迢迢』は視聴者の熱い期待を勝ち取った。 なお、本作は9月14日より中国の騰訊視頻にて初放送され、任嘉倫、李蘭迪、そして今や芸能界引退宣言をした徐正渓(シュー・ジェンシー)といった俳優たちが、観客に視覚的と感情的な二重の饗宴を見せる。 暗雲渦巻く江湖と朝廷争いの中で、俳優たちはそれぞれの役割をどう解釈し、またどのような感動的な物語を見せるのか。全ては『流水迢迢』初放送日で明らかとなる。