「中国四大名著」の一つとして世界中で知られ、古代中国を舞台に、賈氏一族の盛衰を描いた曹雪芹(そう・せつきん)の原作小説をベースに制作された映画『紅楼夢』。昨年7月より撮影開始された本作の詳細について、現在開催されている「香港国際映画祭」で明らかとなった。


3月18日、「香港国際映画祭」の会場で映画『紅楼夢』の監督を務める胡玫(フー・メイ)は、作品の詳細に関して説明会を行った。本作は2017年9月よりオーディションを行い、約2万人が本作への出演を応募した。その中で300名が予選通過し、150名がカメラテストを行った。その結果、最終的に80名が選出され、本作へ出演するための特訓を半年もかけて行ったという。

胡玫(フー・メイ)。『雍正王朝』、『漢武大帝』、『喬家大院』といった名作ドラマを手掛け、数々の映画賞やドラマ賞を受賞された経験を持つ名監督。映画『紅楼夢』に携わる制作スタッフも中国内でトップレベルを誇っており、その出来栄えに期待が持てる。


今回、原作小説『紅楼夢』の中で描写した豪華絢爛な建造物や、太虚幻境といった幻想的なエピソードを忠実に再現するため、約16,000㎡の敷地面積を使ってオリジナルの撮影舞台セットを組んだ。また作品の世界観やロケーションといったコンセプトアートも1200枚を手掛け、これらを最新の撮影技術とハイレベルなVFXで、誰もが知る究極の名作を新たに甦らせる。

映画版『紅楼夢』は「元妃の里帰り」以前の内容を描いていると、以前のニュースで紹介しているが、もし公開後の評判や興収が良ければ、残りの内容を描いた二部作の制作も視野に入れていると、胡玫監督は語っている。是非とも三部作完全版の撮影を全うして欲しいですね。

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